読みやすい文章の書き方とは?

単純に考える

まずは物事を単純にしましょう。
文章も、なるべく簡単にすると読みやすくなります。

短文推奨、単文推奨

文章の始まりから、「句点。」で終わるまで、1つの文章を短くしましょう。
また、1つの文章の中に、主語と述語は1組にしましょう。

同じ言葉を何回も繰り返さない

「こと」「もの」のような指示語や、「~ので」「~だが」「~から」のような接続詞は、
便利なので多用してしまいがちです。
もしかしたら、その言葉が無くても意味が通じるのではありませんか?
そんなときはいっそのこと、文章を分けたり、その言葉を削除してしまいましょう。

ビジュアル系文章を目指す

人間身だしなみが大切なのと同じように、文章もビジュアルは大切です。

句読点、改行、余白を味方に付ける

文章を書いているときに、頭の中で音読してみてください。
呼吸が苦しくなるときは、句読点や改行を挟みましょう。
心地よいリズム感で音読できる文章は、黙読しても気持ちが良いものです。
大切なことを書く前に、多めに改行してあげるのもいいですね。文章の方から主張してきてくれるはず。

漢字の連続は、4~5文字以内にする

漢字が続くと、それだけで読む気が失せませんか?
漢字の連続は、おおむね4~5文字以内に止めるとよいでしょう。経験的に、人名の多くは漢字4~5文字の連続です。それぐらいが人間の集中力の限度かも?
5文字よりも長い場合は、「中黒・」や「読点、」やひらがなを使って、ワンクッション入れてあげましょう。
逆に、あえて漢字を多用することで、固い印象の文章を作るという作戦も。

文章構成にも踏み込んでみる

ここまでは1つの文章について考えてきました。次は、文章全体の構成も考えてみましょう。

起承転結…4コマ漫画に置き換えてみよう

小学校で習った、懐かしの構成ですね。

  • 「起」=導入部。いわゆる前説。どういう人がどういう状況なのか、などの前提を説明。
  • 「承」=承は「受ける」の意味。先ほどの導入を受けて、話を前へ進める。
  • 「転」=いわゆる山場。話が転換する。
  • 「結」=いわゆるオチ。話を締めくくる。

代表的な「起承転結」といえば4コマ漫画。文章全体を4コマ漫画で要約できれば、その文章は合格でしょう。

PREP法…アタマがよさそうに見える!

ビジネス文書を書くときに使える、PREP法(プレップ法)を紹介します。

  • 「P:Point」=話のポイント。結論。
  • 「R:Reason」=結論に至った理由。
  • 「E:Example」=事例。
  • 「P:Point」=再び結論で締めくくり。

もしも、桃太郎の家来の犬がPREP法を知っていたら、参加を渋る猿にこのように告げるでしょう。
「猿君、きみも桃太郎さんの家来になるべきだ。」(P)
「なぜなら、家来になると、報奨としてきび団子をもらえるからだ。」(R)
「きみもよく知る通り、いま世の中は鬼に支配され、治安が不安なばかりか、
食べ物も略奪の憂き目にあい、日々の糧を得る苦労は計り知れない。
そしてきみはこんなにもガリガリに痩せてしまっているではないか。
鬼退治の成功にはリスクも付きまとうが、なにもしなければこのまま
飢えに苦しんみ、のたれ死んでしまうことだってありうる。」(E)
「だからきみも、桃太郎さんに付いて鬼退治に行くべきである。」(P)
仲間としては若干の面倒さはありますが、説得力はありますね。

急緩急…押して、引いて、また押して

もともとはクラシック音楽で使われる言葉のようですが、文章を書くときにも参考になります。
速⇔遅、正⇔負、肯定⇔否定など、対になる文章を工夫して配置してみましょう。
より印象的で、より強い主張になります。
ためしに、【○→×→○】という構成の文章を見てみましょう。
私、アイスクリームが大好き。
アイスクリームってカロリーが高いのが悩み所よね。
だけど、口の中でとろけるあの食感…どうしてもやめられないの!
いかがでしょうか。この子は本当にアイスクリームが大好きなようですね。

場数を踏む

ノウハウはたくさんあれど、身に付けるためには場数を踏むこと!

文章を読む

本を読むだけでなく、街に溢れる看板やメールなど、身の回りには文章がたくさん。
これはいいな!と感じる文章と出会うことはもちろん、
この文章はどうも嫌だな…という出会いも大切に。

文章を書く

実際に文章を書いてみましょう。
日ごろ書いているメールなんかも立派な文章です。気負う必要はありませんよ!

「まねぶ」

古くから、小論文の学習法の一つに、『新聞のコラムを書き写す』というものがあります。
名文を真似することで学ぼう、という学習法ですね。
新聞の転記をするなんて眠くなっちゃうよ~とアナタ、別に新聞でなくてもOKです!
騙されたと思って、お気に入りの文章を書き写してみましょう。
書き写すことで、あらためて文章と向き合うことができて、発見も多いはず。
パソコンで文章を書くことが多い場合は、使えるセンテンスを辞書登録しておくというのも便利です。

でも、結局は

『何を伝えたいのか?』の内容を突き詰めることが大切ですね。
テクニックだけに走らぬよう、心がけたいものです。

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