人生に行き詰った時にオススメな一冊

「また馬鹿なことをやってしまった……」「こんなはずじゃなかったのに……」
男はいくつになっても、馬鹿なことを繰り返しては後悔してばかり。
辛い、悲しい、悔しい、寂しい。さまざまな負のオーラに人生が覆われた時、「ああ、世間にはこんな男が居るのか」「俺も頑張ろう……」と、ちょっぴり慰められる、ある意味“癒し系”の書籍をご紹介します。

男の疲れを癒す小説・エッセイ・コミックたち

チャールズ・ブコウスキー 「詩人と女たち」 河出文庫

50歳にして郵便局員から詩人に転身したアル中男の元に、次から次へとやってくる女たち。何十年もの間、書くことをあきらめなかったブコウスキーが 描く、“アルコールと女とギャンブル”満載の自伝的小説。「どうしようもない暮らしの中でも、好きなことを続けていれば、ちょっとくらいは美味しい思いも できるんだぜ」と世の疲れた男たちを励ましてくれる、クレイジーだけど優しい一冊。

チャールズ・ブコウスキーのプロフィールはこちら

http://ja.wikipedia.org/wiki/チャールズ・ブコウスキー

ウィリアム サローヤン「パパ・ユーアクレイジー」新潮社

「俺ってダメな父親だな……」と感じている世間のパパ達にオススメの一冊がこちら。妻と離れて暮らす男の元にやってきた10歳の息子。海辺で始まる 新しい生活。明日の食事に困るくらい“すかんぴん”でも、ユーモアと想像力と愛情があれば、こんなにも毎日は素敵になる。ちょっぴり変わったカタチです が、理想の親子関係の示してくれる良書。伊丹十三の詩情あふれる翻訳も秀逸。

ウィリアム サローヤンのプロフィールはこちら

http://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアム・サローヤン 

穂村弘 「世界音痴」 小学館

歌人・穂村弘(39歳・独身・総務課長代理)による抱腹絶倒エッセイ。両親と同居する自室のベッドで菓子パンをむさぼりくい、ネットで昔の恋人の名 前を検索し、遅い時間のスーパーで半額になった大トロのパックを手にとっては「人生って、これで全部なのか?」と手で顔を覆ってしまう……可笑しくも、ど こか痛々しい日常をつづる言葉に引き込まれてしまうはず。各章の終りに記された短歌もさすがです。

・ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は

穂村弘のプロフィールはこちら

http://ja.wikipedia.org/wiki/穂村弘

吾妻 ひでお 「失踪日記」 イースト・プレス

多くの連載を抱えた人気マンガ家が突然の失踪、自殺未遂、ホームレス生活、日雇い労働、アルコール中毒に……凄まじき日々をユーモラスなタッチで描 いたノンフィクション・コミック。「人生に行き詰っても、結構どうにでもなるもんだな~」と、日々のストレスや心配も(少し)和らぐサラリーマン必見のコ ミック。「全部実話です(笑)」──吾妻

吾妻 ひでおのプロフィールはこちら

http://ja.wikipedia.org/wiki/吾妻ひでお

柳沢きみお 「大市民」 シリーズ

「男にとって、日本人にとって、幸せな暮らしとは何なのか?」 卓越した審美眼を持って現代の日本を切る、著者自身のエッセイ的コミック。「大市 民」「大市民Ⅱ」「The大市民」「大市民日記」と出版社を変えながらも続いている人気作。全巻コンプリートすれば、「人生は一度きり、己の道を歩もう」 「馬鹿をやってこそ、男だ!」と開き直って人生を謳歌できるはず!? 巻中で紹介される、”男のレシピ”も必見です。

柳沢きみおのプロフィールはこちら

http://ja.wikipedia.org/wiki/柳沢きみお  

おわりに

上記に紹介した作品を改めて振り返ってみると、結局いつの時代も男は馬鹿野郎なんだなあと安心します(笑)。 人生に迷った時や、やりきれない気分 の時はこれらの本を手にとって、ほんの少しブレイクしてみてください。もしかしたら現状を突破するヒントが隠されているかも!?

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