チノパンの「チノ」ってどんな意味?服や鞄の種類

アイテムの誕生には歴史や物語がある

たくさんの服や鞄を持っていても、使い勝手が良いので
ついつい、いつも手に取ってしまうアイテムってありますよね。
長年に渡り、世界で愛されてきた「定番」と呼ばれる物には、
アイテムの誕生にまつわる、歴史や物語がありました。
あなたの愛用品に付けられた名前、その由来をご存知ですか?

ダッフルコートの「ダッフル」って、どんな意味?

ダッフルは、ベルギーの都市デュフェル(英語名ダッフル:duffel)が由来です。
寒さの厳しい北欧の漁師が、フード付きの防寒コートの生地として
デュフェル地方の、起毛仕上げのウールを用いた事からこの名が付きました。
特徴的なトグルの留め具も、手袋をしたまま脱ぎ着をするための工夫です。

トートバッグの「トート」って、どんな意味?

トートは、アメリカの俗語の「tote」で「運ぶ・背負う」という意味があり、
キャンプや狩猟の時に、氷や水をそのまま入れて運んでいたのが発祥です。
底は厚くて丈夫で、防水性と通気性に優れたキャンバス地で作られており、
持ち手は2本、マチあり口の大きく開く物がトートバッグの原型となりました。

チノパンの「チノ」って、どんな意味?

チノは、スペイン語で中国人という意味の「chino」が語源と言われています。
第一次世界大戦時、フィリピン駐留のアメリカ軍が軍服用生地に
中国から購入した綾織の綿生地が、チノ・クロスと呼ばれるようになり、
その生地で作られた軍用パンツが、チノパンの由来になっています。

まとめ

こうして見てみると、長い歴史を持つ定番のアイテムには、
もともと「実用品」として、作られたものの多い事がわかります。
時代の流れとともに、やがて本来の用途からファッションへと変遷してきましたが、
さほど年齢を問わず長く愛用できる点では、現代でも「実用的」なアイテムとして、
定着しているようです。

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