小型二輪のススメ

最近めっきり人気が低迷中のバイク…日本においては売り上げもピーク時(1982年)の1/10まで落ち込んでいるとか。不人気の原因として「景気低迷」や「駐車場不足」はたまた「自転車ブーム」などの影響もあるのでしょう。
そんな時代だからこそ盗んだバイクで走りださなくてもよいバイクライフ、とりわけ「小型自動二輪」の素晴らしさを紹介します。

排気量と免許と法律と

バイクと言ってもさまざまな「区分」に分かれます。バイクの排気量と取得免許は密接に関わっており、それにより道路交通法、道路運送車両法などさまざまな区分けがされます。

小型自動二輪のススメ

ここではバイクの中の車両区分「小型自動二輪」をお勧めしたいと思います。
イメージとしては原付一種(50cc以下※以降「原付」とします)以上、普通自動二輪(400cc以下※以降「普通」とします)未満といった中途半端なイメージを持たれている方もいるかもしれません。
そのイメージは正しいのですが、裏を返せば双方(原付、普通)のいいとこ取りとなります。
そんないいとこ尽くしの「小型自動二輪」を紹介します。

ちょうどいい設計

「小型自動二輪」は全体的に「原付」より大きく馬力があり、「普通」より小さく馬力がありません。
車両の大きさは運転時の取り回しに大きく関係し、小さすぎると安定感を欠き、大きすぎると小回りがきかなくなります。その点で「小型自動二輪」の車格はちょうどいい大きさと言えます。
また馬力においては、必要十分、少し物足りなさがある程度です。この「物足りなさ」が重要で物足りない部分を「運転技術」で補うようになります。
これがまさしく「人馬一体」感覚を得ることが出来「ちょうどいい」を生みだします。

TNP50

一般的に排気量が上がれば上がるほど、燃費が下がる傾向にあります。
「小型自動二輪」の排気量(50cc~125cc)での燃費のカタログ値では「50km/L」以上は珍しくありません。これは実測値でも「30~40km/L」はいくと考えられます。
比較すれば「ハイブリット車」よりも上ですし、自転車(500ccペットボトル1本で50kmは走れない)よりも上と言えます。

いいとこ取り車両区分

上記表を見ていただけると解りますが「小型自動二輪」は少し変わった区分に位置付けられます。
「道路交通法」では「自動二輪」に、「道路運送車両法」では「原動機付自転車」になります。
「道路交通法」は「道路を通るときの交通ルール」を定めます。
「道路運送車両法」は「車両の登録方法や保安基準」を定めます。
これは何を意味するかといいますと「小型自動二輪」は「自動二輪」のため一般道は60km/hでの走行が可能です。でも「小型自動二輪」は「原動機付自転車」なので「自動車重量税」は不要で、登録は各自治体となります。
つまり簡単にいいますと「原付の維持費」で「バイク面して走れる」そんな車両区分が「小型自動二輪」なのです。

良きバイクライフを

バイクを乗るかたの目的は様々ですし、趣味嗜好も様々かと思います。
制限するものが何もないのでしたら、好きな物を好きなだけ…と思いますが現実にはそういうわけにはいきません。そんな中、趣味的位置に置かれがちな「バイク」というものを、実用を兼ね楽しく安全に乗っていただければと思います。
これによりバイクに興味をもたれた方は是非とも免許を取ってみるをお勧めします。

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