どのように情報を見極める?

情報の意味は、いろいろありますが、ここではニュースなどの「文章(テキスト)情報」について、誰にでもできる初歩的な「見極め方」を紹介します。小説などのフィクションは、この限りではありません。

読む時は

1.発信者を確認する
筆者や、その情報を発信・紹介している会社やサイト運営者を確かめます。発信者にはそれぞれ個性や特徴があるので、その傾向をつかんでおきます。

2.年月日時を確認する
情報が書かれた時期、できれば、その情報の賞味期限にあたる時期を確認します。

3.事実と主観を区別する
情 報のなかで、記録的な「事実」と、発信者の「考え(主観)」がどう書かれているか、確認します。例えば、形容詞や副詞が多い部分は主観的であることが多い でしょう。また、よく読んでも、事実と主観の区別がつきにくい場合は、発信者が正確な情報を伝えるという意識が低く、発信者の考えを浸透させることに重き をおいている場合があります。

4.未知語を調べる
情 報のなかに、意味が分からない・とらえにくい言葉がないか、確認します。これらは専門用語や新語、隠語などいろいろ呼び方がありますが、あなたにとっては すべて「未知語」にあたります。「未知語」は、情報を見極める上で障害になるので、できる限りその意味を確認した方がいいでしょう。

5.省かれている常識やルールがないか調べる
意 味が分からない・分かりにくい情報は、ある分野の常識やルールが省かれている場合があります。例えば、スポーツニュースではその競技の基本的なルールの大 半は省かれています。政界ニュースでは政治の習慣や慣例がやはり省かれていることが多いと思います。どんな分野の情報でも「分かり切ったことは書かない」 という点は共通です。情報を見極める場合、この「書かれていないことは何か」を特定することが重要です。

読んだ後は

「1~3.」で問題があった
その情報は、「参考情報」と判断した方がいいでしょう。参考情報とは、内容を信じてしまったり、誰かにそのまま渡すのではなく、記憶に一応留めるぐらいにするか、誰かに渡す場合は「断り」をして用いる情報にあたります。

「4~5.」で問題があった
やはり、「参考情報」と判断した方がいいでしょう。この場合、「自分にとっては参考情報」で、「誰かにとっては意味のある情報」かも知れませんが、あいまいな点を鵜呑みにするリスクを避けるため、ひとまず、「参考」に留めた方がいいでしょう。

「参考情報」をどうするか

「1~5.」の作業を終えると、多くの情報は、「参考にしかならない」「参考にもならない」というのが実情でしょう。情報の見極めで重要なポイントは、「参考」か「それ以上の意味がある」かを目途をつけることにあります。「意味がある情報」を選り分けることが大切です。
そして多くは、捨ててしまっていい、忘れてしまっていい情報にあたります。
ただ、そのなかで、「気になる」「いつか確かめることができるかもしれない」情報もあるでしょう。これらは記録や記憶に留めるなどをしておくと、のちのち役立つ日が来るかもしれません。
もし急ぐ場合は、まずは情報に含まれている未知語、省かれている常識やルールをひとつひとつ調べてみるのが、一番の近道でしょう。

注意

というわけで、この「情報の見極め方」という情報は、発信者が特定できない、主観の文がほとんどである、など「1~3.」の作業段階で問題が見つかります。見極めとしては、これは「参考情報」と考えるべき情報です。
この文章に価値があるかどうかは、みなさんの今後の体験のなかで、評価していただければ、と思います。

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