ハイブリッドカーや電気自動車といった「エコカー」も人気ですが、現在のところ、従来的なエンジンを搭載したクルマが圧倒的多数であることは間違い ありません。クルマを乗り変えたり部品を交換したりするのではなく、日頃の心がけと「運転の仕方」だけで実現できる燃費向上方法を紹介します。
Contents
燃費を決定づけていそうなものといえば?
エンジンのサイズ
同じような技術、同じような素材を使ってエンジンを作った場合、動かす部品も増え、大きく、頑丈で重たくならざるを得ず、だいたいの場合大きいエンジンのほうが燃費が悪くなります。
車重
人間も、重たい荷物を運ぶほうがしんどいものです。
いろいろな抵抗
タイヤの種類や空気圧、エアコンのコンプレッサーの稼働有無、硬めのエンジンオイルなど、細かくいろいろと抵抗になっていることがあるかもしれません。
アクセルの開け方
クルマの加速・減速をつかさどるアクセルペダルの踏み方ひとつで、燃料の吹き方が変わってくるようです。グッと踏み込むときには急いで加速したいんだろうな、と判断されて、燃料を吹く量が増えたり、といった具合です。
どのくらいの速度で進んでいるか
アイドリングや渋滞など、前に進んでいない状態は、燃費に換算すると果てしなく「0.0km/L」に近づきます。また、高速走行時には風の抵抗によって燃費が悪くなります。
準備編
車体は軽く
なるべく車体を軽く基本的には車両重量は軽いほうが燃費は良くなります。運動グッズやバーベキューセットなどが積まれていて、簡単に降ろせるならば降ろしちゃったほうがいいです。
タイヤの空気圧を調整する
タイヤの空気圧はメーカー指定圧の中で、(幅がある場合は)高めのほうに合わせておくと、抵抗が少なめになります。指定範囲よりも高くしすぎると接地面の形も変わりますし、乗り心地にも影響しますので、オススメできません。
オイル、エアフィルターなどの状態を保つ
オイルやエアフィルターは、既定の粘度、既定の空気抵抗で運用されるように設計されています。
運転編
アクセル開度をなるべく少なく、なるべく一定に
一般的に、アクセルはペダルの踏み始めにガソリンを「濃いめ」につかい、だんだん「薄く」なるようになっています。何度もチョコチョコとアクセルを踏んだり足を離したりするよりは、浅めにキープしていたほうが燃費はよくなります。
また、アクセルを大きめに開けて元気よく加速しても、大体の場合、すぐに信号での停止が必要になったりして、元気よく減速しなくてはならないことになります。この場合、のんびり加速したほうが燃費はよくなります。
エンジン回転を上げすぎない
エンジン回転が高くなると、いろいろと抵抗が増えます。燃費が一番よいエンジン回転数は車種によって異なりますので、何度か意識的に試してみて、「燃費がよくて、遅くなりすぎない」おいしい回転域を探せると、とてもいいと思います。
なるべくハイギヤで走る(シフトアップを促す)
無理のない範囲で、なるべくギヤをアップしていくことで、使っているガソリンに対して、低めのエンジン回転で走ることができるようになります。
ヒント
- 一般的なトルクコンバーター式のAT車の場合、一定のアクセル開度で加速すると、回転の伸びが鈍くなってきます。その近辺でアクセルをちょっと閉じ るようにすると、通常よりも若干早めなシフトアップが促されます。CVTなど、方式によっては、あまり意識しなくともギヤ比が高まっていくクルマもありま す。
減速時は、アクセルを早めに離して、惰性で走る時間を長く
減速時は、ほとんどガソリンは消費されません。前のほうで信号が黄色に変わりそう、などのタイミングでアクセルから足を離し、惰性でダラダラと走ったほうが、燃費は良くなります。
高速道路ではクルマに合わせた速度で
一般的に、エンジンの大きさによって、無理のない速度は変わってきます。制限速度内で、燃費がよくて、ストレスのたまらない速度をキープすることがコツになります。
おわりに
自動車の燃費は、歩いていたり自転車に乗っているときの、人間にかかる負荷と似たようなものかと思います。ダッシュ10本するよりも同じ距離をダラダラ一定速度で走ったほうが楽なのと同じことが、自動車の運転にも言えるのだと思います。ぜひいちどお試しを。
おまけに、燃費向上方法が紹介された映像をご紹介します。