刑事裁判を傍聴するには?その方法とは

刑事ドラマやニュースなどで目にする刑事裁判の場面。日本の公判は公開が原則ですから、誰でも自由に傍聴することができます。でも実際に傍聴したことがある人は少数派なのでは?裁判員制度が始まり、誰もが裁判に関わる可能性がある時代。どうすれば裁判を傍聴することができるのか、簡単な手続きをご紹介します。

裁判所の場所を調べよう

刑事裁判は全国の裁判所で開かれます。最寄りの裁判所を調べるには「都道府県名+裁判所」などのワードで検索すると良いでしょう。地方裁判所はだいたい県庁所在地に立地していますが、中核都市には地裁支部がある場合も多いので調べてみましょう。ただし規模の小さい裁判所は、平日でも公判が開かれない場合があるので、不安な時は事前に電話して公判が開かれるか聞いておくと良いでしょう。

裁判所に行ってどの公判を傍聴するか決めよう

実際に裁判所に行ったら、入口の近くに「期日簿」などと呼ばれる一覧表のファイルが置いてあったり掲示板に張ってあったりするので、その中から傍聴する公判を選びます。わからなければ、近くにいる守衛さんや裁判所の職員に尋ねましょう。期日簿には被告の名前や起訴された罪名が書かれているので公判の概要を知ることができます。ただ、「第2回公判」などと書かれている途中の公判の場合、事件の概要が分からないままなので公判の内容がつかみにくいと思います。なるべく初回の公判を選ぶと、検察側から「起訴状朗読」や「冒頭陳述」などがあり事件の概要をつかむことができます。

公判が開かれている法廷に入って傍聴しよう

ここまできたらあと少しです。期日簿に書かれた部屋に行って「傍聴人入口」などと書かれたドアから法廷の中に入りましょう。傍聴券の抽選などが行われていない場合は、基本的に予約などをする必要はありません。自由席ですので好きな席に座りましょう。公判の途中での入退室も自由です。当然のことですが、傍聴席では撮影や私語は禁止です。静かに公判を見守りましょう。

まとめ

以上が基本的な傍聴の流れです。慣れてきたら注目の裁判が行われる日を新聞報道などでチェックをして、事前に事件の概要を頭に入れてから傍聴するのも良いでしょう。ただし、人の人生を左右する場所ですから、関係者に対する敬意を忘れないようにしてくださいね。

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