夏の猛暑を乗り切るのに欠かせないクーラーは消費電力も大きく節電のためには1ワットでも節電したいところ。効率よく冷やす知恵を身につけて、エコな冷房術を極めてみよう
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冷房を入れる前にやっておきたいこと
フィルター掃除はこまめに
まずは基本のフィルタの掃除。フィルターが目詰まりを起こしていると冷房効率ががくんと下がり、電気の消費量もあがってしまいます。2週間に1度が理想的ですが、シーズンに一度は必ず実施するようにしましょう。
外から帰ってきたらまず換気
夏場など家に戻ってきたら部屋に熱気がこもっていて、すぐにでも冷房をつけたい衝動にかられますが、ちょっと待ってください。そのまま冷房をつけると冷えるまでに時間がかかり無駄に電気を消費します。冷房の前にまず窓を開け、数分扇風機を回すだけで大幅に冷却効率が変わります。ちなみに扇風機は風上の窓際に設置しましょう。
窓からの侵入、流出を防ごう
冷房にとって大敵なのが外から容赦なく注ぎ込む太陽光。さらに窓はすぐに熱を通してしまうのでそのままだと冷えた空気があっという間に外に放出されてしまします。このままだと冷却とのいたちごっこなので、光はなるべく入り込まないよう、厚手のカーテンを使用したり、窓に直接遮光性のあるシートやフィルムを張ったり、すだれやブラインド、植物によるグリーンカーテンなどで太陽光の侵入をなるべく防ぎましょう。遮光カーテン、断熱カーテンなどを使用するとさらに冷房の効きがよくなりますよ。長さは床まで付くぐらいが理想です。
熱源を徹底的に断つ!
冷房を入れようとしている部屋に、熱を放出している家電はありませんか? 大きいテレビなどのAV機器、炊飯器などの家電などは待機中も熱を発していますので、使用していないものはコンセントを抜いてしまいましょう。また電球を使用している場合はそれも大きな熱源となりますので、LED電球にとりかれば省エネと冷却効率の両面でお得です。
室外機にも気を配ろう
室外機は熱交換の重要なパーツ。壁にくっつけたり、直射日光が当たるところに置いたり、周りにモノを積み上げたりするのはもってのほか。日陰で風通しがよく、周りを綺麗にする、これだけで省エネ、冷房効率アップにつながります
冷房中の節電テクニック
扇風機と併用で冷却効率アップ
扇風機は1時間で1円以下の電気代。直接風を体に当てることで、2℃違うそうなので、併用することでクーラーの設定をいつもより2℃高くすることができます。ただし長時間の宛て過ぎには注意。また部屋全体を冷やしたい場合にも風の向きを変えて効率よく冷やすことができます。小型のサーキュレーターもおすすめ
なるべく人がいるところに向ける
エアコンの送風口についている羽をリモコンや手動で動かすことができる機種は、なるべく人がいる方向に向けましょう。直接風を当てると今度は冷やし過ぎの原因にもなりかねませんが、まず冷気を活動範囲にむけて送るだけで涼しさは違います。
嘘?ホント? 冷房テクニックの噂
20年前のエアコンは取り換えたほうが省エネ
少し前までは古いエアコンは買い換えたほうがよいといわれることが多かったですが、今でもその傾向は続いているのでしょうか。20年前といえば1990年はじめ。エアコンで省エネ機能が本格化したのが90年あたりですので、それ以前と比べると省エネ効果は低いですが、それでも20年の間に確実に進化した省エネ機能の恩恵は受けられるため、省エネ目当てでの買い替えも有効です。
室外機に水をかけると冷えやすい?
業務用エアコンには室外機専用の噴霧装置があるぐらいなので本当ですが、家庭用は水を常にかけられるような状態での使用を考慮されていないのでおすすめできません。